らんどなテックブログ

エンジニアのいろいろ

2022年度のふり返り

こんにちは、新婚のじぬです。 期も変わったので、去年の入社から何をやってきたかふり返ろうと思います。

チーム組成

去年の入社時に前任のマネージャーから引き継ぎ、エンジニアチームの組成を担当しました。 基本的に自走できるメンバーばかりでしたが、新規メンバーも複数いるタイミングだったので、上手く連携できる環境作りを心がけました。 やったことは、一言で言えば雑談する機会作りです。 フルリモートの環境では何気ない情報共有の機会が少なくなってしまうため、なるべく気軽に話ができるよう定例ミーティングを設置しました。 ミーティングは多すぎると効率が下がるので難しいですが、リモート環境ではやや冗長な頻度で行うべきというのが所感です(議題がなければ早めに解散することもあります)。 今のところ、1時間ずつ週3回ほど定例ミーティングがあります。

参考にした記事⇒「帰りの会」というリモート雑談の形 - maru source

初期は会話を促したり必要性を認識してもらうために自分でファシリテーターをやりましたが、ある程度軌道に乗ったあとは交代制にしました。 チームメンバーの参加しているという当事者意識を高めることが目的でしたが、それ以外の利点として、自分がいなくてもミーティングが実施されるという事実が精神的な負担を軽減してくれました。

これ以外にもバックログの棚卸しや、普段はそこまで詰められていない議題を集める月1の定例など、いろいろな角度からコミュニケーションが発生するよう意識しました。

課題の収集・検討フロー

元々プロダクトを使い込んでいるメンバーも多く、改善アイデアが Slack 等で挙がることがちょくちょくあります。 それらを放置するのはプロダクトとしても勿体ないし、放置が続くと提案してくれるメンバーのモチベーションも下がってしまいます。 そこでマネージャーメンバーの定例アジェンダとして、それらを拾い上げることを徹底しました(そもそもこの定例設置も担当していました)。 議論が落ち着いたものについては全体に周知をするなど、意見を挙げてくれたことが無駄だと思われないようにしました。

チーム間の情報共有機会を設置

メンバーが増えたことで並行開発ラインが増え、情報のキャッチアップが難しくなっていきました。 チャットを注意深く追えば拾うことはできますが、全員がすべてのチャットを追うのは効率的とは言えませんし、そもそも全体把握に対するモチベーションもメンバーごとに異なります。 そこで開発チームを横断して情報を拾えるように、任意参加の確認会を設置しました。 このミーティングに参加していれば、ある程度の概要までは拾えるようにしています。 その上で詳細まで把握したいメンバーは、仕様書やチャットを追ってもらっています。

コミュニケーションのハブ

主にチャット上のコミュニケーションで細かい混乱が起きた際はいち早く反応することを意識しています。 例えばスケジュール決めなど、特定の主導者がいない部分は意識して関わっています。 目的の一つは開発メンバーが目の前の課題に集中できるようにすることで全体のパフォーマンスを向上すること、もう一つは自身がコミュニケーションハブになることでプロダクトに関する課題をより深く理解することです。 特にマネージャーは、実績の積み上げによるメンバーからの信頼構築が大事だと思いますので、そういう目的でもややこしい部分は積極的に関与・解決できるようにしています。

ピープルマネジメント

1on1 などメンバーのフォローを行いました。 月並みですが、なるべくメンバーの意見や意思を引き出すように傾聴を心がけています。 自分はいつも Google Document で会話ログを共有しており、きちんと意図をくみ取れているかを示すようにしています。 副次的な効果として、取り組んだことふり返りがしやすく、メンバーが評価ふり返りを行う際の参考になっているようです。

プロジェクトマネジメント

いくつかの取り組みでプロジェクトマネージャーを担当しました。 Slack コミュニケーションで完結するのが1番スマートとは思いましたが、キャッチアップの負担を考えて定例ミーティングを行っています。 開発が軌道に乗ると細かいすり合わせも多いので、直接のコミュニケーション自体は必須かなとは思っています。 なるべくスムーズになるよう、バックログ整理や議事録まとめなどを行っています。

まだできていないこと

ベロシティや 4 keys など、チーム状態を定量化することはまだできていません。 ちょうど今はメンバーが増える中で新しい組織を模索しており、それと合わせて長期的にチーム改善を継続できるような指標も定義していく必要があります。

また、昨年度はいくつか定期ミーティングを設置しましたが、それらが本当に適量かは測り続ける必要があると思います。 作業時間が減り過ぎていないか、メンバーのモチベーション低下に繋がっていないか、という点は定性・定量それぞれの観点で把握するべきです。 現状ではヒアリングなどを行っていますが、チャットコミュニケーションの量など定量的な指標計測も今後の課題だと思います。

コミュニケーション創出やプロジェクトマネジメント、ピープルマネジメントなど、まだまだ言語化できるほどノウハウを得られていないというのは今後の課題です。 いろいろとアクションは起こせたつもりですが、ふり返りや、成果に再現性を持たせるための知見獲得は次の目標です。